私の母は現在60代前半。出産を機に体質が変わったと言いますが、父や周りの喫煙マナーもないに等しかったことや、高度成長期に伴う大気汚染の犠牲者と言っても過言ではなく、30代そこそこで喘息持ちになってしまいました。 私は学校やアルバイトで朝と夜しか母と顔を合わせる機会がありませんでしたが、私が中学生になる前から母は風邪をひきやすくなり、帰ってきても居間で横になっている事が多かったです。 そして発作で呼吸が苦しくなるようになったので吸入薬を常用するようになりました。 ある朝、学校へ行くため起きて居間に降りると、母がいません。 不規則な勤務の父がたまたまいたので聞いてみたら、母は入院したというのです。 まだ父が帰宅する前の夜中に発作が起こり、なんと、吸入薬が切れていたために、苦しみながら自力で自転車を押し、歩いて15分の病院に行き、病院のロビーで倒れたとの事でした。 私や妹、弟はグーグー寝ており、全く気付かないうちの出来事でした。 放課後、急いで病室を訪れ、元気になった母に会い、なぜ私を起こさなかったのかと聞いたら、「息が出来ないから起こす時間もないと思ったし、救急車を呼ぶ声すら出せなかったけど、あんた達のためにまだ死ぬわけにはいかないと思ったら、こうするしかなかった」と言い、高校生である自分が母の役に立てず、危うく死に至っていたかもしれなかったのだと自責の念に駆られました。 自分の周りで、病気や不自由がある人を知っている限り、万が一の時、自分はどう行動するかをいつも考えておかなければと思いました。 今は幸い空気が昔よりキレイになったり、喫煙マナーも改善されたため、母の喘息はほぼ治り、毎日元気に暮らしています。